野球用語辞典

ファウルボール(ふぁうるぼーる)

ファウルボールとは、バットに当たった打球がフェアグラウンドの外へ出たり、空中でファウルゾーンに止まったりして、プレーが一時停止する状態をいいます。よく耳にするファウルボールは、硬式少年野球でもプロ野球でも同じ呼び方ですが、リトルリーグや硬式少年野球では、選手の安全を守りながら試合をスムーズに進めるため、ルールの解説と理解しやすい基準がとくに重視されます。ファウルボールが採用されている理由は、フェアボールと区別して攻守の公平さを守ることにあります。ファウルラインと呼ばれる白い線の内側がフェア、外側がファウルとルールが決まっており、打った瞬間の打球位置と止まった場所の両方で判定します。ファウルボールの場面では審判の声が響き、攻守が素早く元の位置に戻ります。選手がルールを正確に覚え、基準を意識しておくと試合はより気持ちよく進みます。

ファウルボールのルールは、世界野球ソフトボール連盟の公式規則に準拠し、少年用の硬式ボールを使う日本の連盟でも同じ条文が適用されています。打球が一塁ベースや三塁ベースの手前でファウルラインの外に転がればファウルボール。逆に、ベースを越えてからラインの内側へ跳ね返ればフェアです。打球が地面を転がる場合も、ノーバウンドで飛ぶ場合でも同じ基準で判断します。通常のスイングでファウルボールになってもストライクカウントは増えませんが、ツーストライクでバントを試み、打球がファウルボールになった場合は三振が宣告されます。この違いを理解していると戦術を立てやすくなります。ファウルボールが宣告された直後はボールデッドとなり、投手は新しいボールを受け取り、守備は守備位置を整えます。ルールに従い試合再開までに、ランナーは必ず塁に戻る必要があります。守備も走者も基準をそろえ、無駄な動きを避けるとテンポが上がります。

ファウルライン上の白いラインは、視覚的な基準であり、審判は打球がラインに触れたかどうかを目で追いながら判断します。ファウルボールかフェアかは球の外側がラインの外に完全に出た時点で確定します。空中を飛ぶ打球がポールを越えてスタンドに入った場合、黄色いファウルポールの内側を通ればホームラン、外側ならファウルボールです。この判定もルールに定められた基準であり、どの球場でも同じです。転がる打球が一塁線上を跳ねながら進む際、少しでも内側に触れたままベースを通過すればフェアになるため、ファウルボールと叫ぶタイミングが早過ぎると誤審になります。捕手がマスクのすぐ前でかすった球を捕ればファウルチップと呼ばれ、捕球すればインプレーが続き、落とせばファウルボールです。ここでもルールは同じで、審判は胴体の向きを変えずに視線でボールを追い、選手にもわかりやすい声量で「ファウルボール」と宣告します。ルールが確実に聞こえると、選手の判断も速くなります。

スイング後にバットから手を離し、打球がグリップ付近に当たってファウルラインの外へ飛んだときは、不意のファウルボールに驚きますがルールの判定は変わりません。ベンチ付近の高いネットに跳ね返り、グラウンドへ戻ってもファウルボールです。芝と土の境目をジグザグに進むゴロは判定が難しく、コーチや観客が叫ぶと混乱しますが、審判は最後まで基準に従ってボールの位置を正確に判断します。バントでボールが真上に上がり、本塁付近で地面に落ちた瞬間にファウルラインの外側ならファウルボール、中ならフェアです。ツーストライク後にバントを選ぶと三振に結び付く可能性が高いルールなので、選手はメリットとデメリットを比べて決断します。

ファウルボールの後、打者が走り出したり守備がプレーを続けたりすると混乱が増えます。試合を止める声とジェスチャーを覚え、ルールや基準を守るとスムーズに試合が進みます。フェンスや支柱に当たった打球はデッドボールの扱いに見えますが、フェアゾーンに跳ね返ればプレー続行です。

ランナーが塁間を走っている最中にファウルボールが宣告されると、全員が元の塁に戻されます。走者は「ファウルボール」という声を聞いたらすぐ帰塁する習慣が大切です。ボールデッド中に守備が塁に送球してもアウトにはなりませんが、ランナーは油断すると次のプレー開始に遅れてしまいます。ファウルボールのたびに動きを止める明確なルールがあるため、基準を守ればけがの予防にもつながります。満塁でファウルボールが連続すると観客は手に汗を握りますが、選手は落ち着いてルールを思い出し呼吸を整えます。リトルリーグや硬式少年野球では、試合時間を短縮するため、審判がファウルボールを回収し新しいボールを投手へ渡します。こうした動作もルールと基準に明記され、プレー再開までの流れが定められています。打者はファウルボールを連発しても粘りを評価されますが、バットコントロールばかりに頼らず好球を狙う姿勢が大切です。ファウルボールを恐れず、ルールと基準を味方につけると、攻守ともにレベルアップが期待できます。

Language »